いま大切な人がいる人達には考えて欲しい。
私には大好きで大切な彼氏がいた。
根は真面目なんだけど、ちょっとメンタルが弱くて
「働きたくないなー」とか「宝くじ当たらないかなー」
とかつぶやいてるような人だった。
そんな彼がある日、仕事を辞めた。
私は「次どうするの?」って聞いたら
「とりあえずバイトか派遣探す」って返ってきた。
収入無いよりは良いとは思ったけど、なるべく定職に
就いて欲しかった。
とりあえず「頑張ってね」って言っておいた。
給料は前より下がったけど気持ち的に楽って言ってた。
彼氏が定職からフリーターになったのはちょっと嫌だったけど、
とりあえず働き始めたので安心した。
理由は職場の人になじめないから、だった。
私からすると人当たり良いイメージだったので意外だった。
そのあとすぐに、彼は派遣社員になった。
逃げ癖がついたんだなとちょっと不安になり始めた。
でもとりあえず貯えはあったらしく、今までどおりデートとかはしていた。
その日のデートがいつも通りの彼を見た最後の日になった。
私を駅まで送ったあとに行方不明になった。
彼のお母さんから連絡が来たけど、夜9時に駅でわかれてからは全く検討もつかなかった。
彼のお母さんから連絡があった
彼が見つかったと、何故か近所の山で自転車と一緒に倒れていたらしい
そんな行動をとった理由もわからない、
ただ精神的過労や苦痛から自殺を考えた可能性はあると聞いた
きっと私の存在がプレッシャーになってしまったんだと思った
彼は優しいから、私との将来を考えていたのに仕事を辞めたりふらふらしてしまって責任を感じたんだと
私はプレッシャーを与えるつもりはなかったのに私といるということ自体がプレッシャーなんだとわかってしまった
私は彼のお母さんと話した。
私と付き合ってるということがプレッシャーになっているのかもしれないと
お母さんからも謝られた
昔から優しすぎてそのせいで弱い子でもあったみたいなニュアンスのことを言われた
確かにメンタルが少し弱いと思ったことはあったけど、
そこまで深刻なものだと思っていなかった
隣県どころの話ではなく、海を渡らないといけない距離だった。
彼のことが大好きだったから行ってほしくなかったけど、
このままこっちにいても彼にプレッシャーを与えてしまうんだと思って、
引き止めたりできなかった。
彼は「元気になったらまたこっちに戻ってくるよ」って言ってくれた
それだけで嬉しかった
写メを送り合ったりした。
私は彼に会いに行きたかったけど、
またそれがプレッシャーになってしまうんではと思ったりで、
会いに行くことは出来なかった。
冬はイルミネーションを色んな所へ見に行ったりした
「そっちにはイルミネーションないの?」って聞いたら
「あるけど1人で見てもつまんないよ」って笑いながら言われた
声を聞けるだけで嬉しかった
いつもは「おはよう」とか些細なメールまでくれる彼から、
丸一日メールも何もなかった
私から何通か送ったけど音沙汰無し
また体調が悪くなったのかな?って思った
考えて欲しいとかいう上から目線はやめて欲しい
ごめんなさい
でも近くにいるとその大切さがわからないって人もいると思って
後悔しないようにと思って
上から目線なつもりはなかった、本当にごめんなさい
自分が原因になった話やろ
メールは「息子が亡くなりました。葬儀に出て欲しいです。交通費は負担します。」って内容
彼は死んじゃってた。
連絡がつかなくなった日の早朝、
彼は「たまには外に出てサイクリングしてくる」って言って、家を出たんだって
それで朝方に飛ばしてたトラックに撥ねられたみたい
彼がいなくなってしまった。
どこへ行っても会うことが出来なくなってしまった。
トラックの運ちゃんの生きながら死んでしまったの可愛そうだな
その日のうちに飛行機で彼のいる場所へ向かった。
お母さんが空港まで迎えに来てくれてた。
車の中でお母さんが無理矢理笑いながら
「また
>>1ちゃんと旅行するために頑張るんだって言ってたんだよ」とか「俺がちゃんと働いてたら結婚できるのに」って言ってたんだって、教えてくれた
もうそれでダメだった
車の中でたくさん泣いた
「がんばってね」は言ってはいけない禁句だって後から知った。
彼は布団の中で寝ているみたいだった。
顔に乗せられている白布をとったら、
思っていたよりずっと綺麗だった。
本当に寝ているみたいだった。
「会いに来たよ。電車で2時間、その後に飛行機で1時間半かかったよ」って言ったけどもちろん反応はなかった。
あまりよくないことだとは思ったけど、白布をよけて彼の顔を眺めてた。
今にも目を開けるんじゃないかって思ったけど、
もちろんそんなことはなかった。
彼に触ってみたけど、少し硬かったな、
死後硬直って言うのかもしれないけど
なんとなく感覚的に「この人はもう動くことはないんだ」ってわかってしまった
骨だけになってしまった彼をみんなで骨壷に入れた。
私よりずっと背が高くて大柄だった彼が、
小さな骨壷に収まってしまうのがなんだか悲しかった。
それを見ると今でも泣いちゃうんだよ、もっとそばにいたかったし
私全然モテるほうじゃなかったしオタクだし可愛くないのに、凄く大事にしてくれて
記念日とかサプライズとか用意してくれてて、本当に本当に良い人で私にはもったいなかったくらいの人なのに
まだ私からそれに見合うくらいのお返しも何も出来てないのにいなくなっちゃったんだよ
消してない
アドレスも電話番号もLINEも全部残ってる
やり取りしたメールもメッセージも残ってる
読み返したら悲しくなるけど消せないよ
メールは残すやろな
アドレスも残しちゃうか
多分自分も消せないやろな
ちゃんと話し聞いてくれて、私には友達も全然いなくて彼に仲良い友達がいるの妬んだりして、
ばかみたいな女なのに私といるのが一番幸せだからって言ってくれたりとか
こんな私にあんなに良くしてくれて、次はここ行きたいとか一緒に行ったら楽しいだろうなとか
それでもそこに行ったりすることも出来なかった
上から目線て言われるかもしれないけど、
大切な人がいるなら今いなくなっても後悔しないくらい大事にしてあげてください
それだけです
多分このままいると荒れちゃうだろうからここまでにしておきます
入り込むというより俯瞰することしか出来なかったです
どこかで死ぬ話じゃないことを期待してたけど
最後まで書き切ってくれたのは良かったですありがとう
もし2度と会えなくなるって考えたら
会いたくなってきたわ
倦怠期とかくだらんな
本当、時間は有限だもんな