【泣ける話】オッサンの小さな夢が叶った話

聞きます？

お二人様いるので吐き出してみます。

つまらんし所謂自分語りだけど吐き出してみる

坊主が走り回り出す月に、何がなんでもTDRに行きたくなった。
とにかく時間がなかったんだよね。

どうせ行くなら、○ラ○スタ且つシーを一望出来る部屋に泊まりたいよなとネットで予約状況を確認するも、年末年始は空部屋がほぼ0。
んーまー当たり前だわなと何時もの俺なら、「ア○バで良いか～」とか「周りのホテルで良いんじゃね」とかになるが、今回は違う。

何がなんでも○ラ○スタ且つシー一望出来る部屋に泊まりたいんじゃ！とパソコンの前に嫁さんを常駐させる事にした。

嫁さんがパソコンの前に張り付き始めてから2日後の昼に、嫁さんからメールが着た。
「一月の○○日から二泊で取れたよ！」

ナイスだ嫁！よっしゃ！行くぜTDR！俺は生きてきた中で1番のガッツポーズを決めた。

約一年半前に行った時は、たいしてリサーチもせず行ったため、無駄な労力を使ってしまった。
今回は、がっちりリサーチして最高の旅にするんだと気合入りまくりだった。

さて、なにかと慌ただしい年末年始を乗り越え、明日TDR出発だとなった前の日ちょっとトラブルが起きた。

「大丈夫そう？」
「んー・・・なんとか・・」
体調があまり優れないみたいだ。

今更キャンセルしたって、取られるもんは取られるんだし明日の調子を見てから決める事にした。

そして、出発当日の朝を向かえたが、相変わらず調子が悪いみたいだ。

「行くのやめるか・・」
「んーでも・・少し様子みてから決める・・」

数時間後どうやら少し調子が良くなったみたいなのでやっと出発となった。

道中で一回吐いてしまったが何とか○ラ○スタに到着。
早速チェックインしてパークに繰り出したかったけど、体調を考えると今日は部屋で大人しくしてるしかない状況だった。
しかし、泊まる部屋はシーを一望出来る部屋だから、シーの雰囲気は充分堪能できた。

「明日は少し動けるかな？」
「んー薬が効いてるうちは行けると・・思う・・たぶん」

ん～どうしたものか・・あまりにもひどくなるようなら帰るしかないか・・でも今回の目標の一つ‘ミ○キーと写真を撮る‘だけは達成したいななどとファンタズミックを窓から眺めながら考えてた。

そして、次の朝。

相変わらず調子がよろしくないみたいだ・・俺は帰る決心をする前に、ホテルのフロントに向かった。

「すみません、○○○号室に泊まってる□□と申しますがホテルの責任者の方いますか？」
「えーーどのような御用件ですか？」

俺はフロントの人に、俺たちの状況を手短に話した。
すると、フロントの人が少々お待ち下さいと言い、マネージャーの方を呼んでくれた。

俺は、状況を包み隠さず話し、どうしてもミ○キーに会いミ○キーと写真が撮りたいんですと伝えた。
しかし、答えは限りなくノーに近いものだった。
ホテル内に呼ぶ事は混乱を招くし、一個人に対してそこまでの事は出来ないと。しかし一応は上に聞いてみますとの事だった。

トボトボと部屋に帰えり、マネージャーの方と話した結果を嫁さんに伝えた。

「だよね・・」
「まあ・・仕方ないわ。夕方にでも帰ろうか」
「うん・・」

それから、少しだけ部屋で寛ぎ帰り支度をしてると、部屋の電話がなった。

俺は何事だよと思いつつ電話に出ると、
「えーマネージャーの○○です。先程の件なのですが、上に相談したところ、ホテルの接客室(所謂スタッフオンリーな場所)にならお呼び出来ます。ただミ○キーは大変忙しいので、時間までは決められないのですが、どういたしましょう？」

「え！？本当ですか！ありがとうございます。是非おねがいします！」
「ではミ○キーに伝えますのでしばらくお待ち下さい。整いましたら連絡いたしますので」
「はい！ありがとうございます！」

嫁と言ってみるもんだね、ミ○キーに会えるね～などと話してると
マネージャーから準備が整いましたと連絡が来た。

ロビーに行くと、こちらですと接客室に通され、ソファに腰掛けた。
少々お待ち下さいと言われ待っていると、ドアが開きスタッフの方が入って来てこう言った

「世界のスーパースターミ○キーマウスでーす！」

あのミ○キーが手を降りながら入って来た！

すると、今まで脳腫瘍の影響の為12月下旬から歩く事ができなくなり、ここに来る前日には意識が朦朧とし話す事が出来なくなっていた娘が少しだけ体を起こし「あ、ミ○キーだ」と言った。

俺たちは泣いた。笑顔で泣いた。

ミ○キーと写真を撮ってる事が分かるのか娘は嬉しそうにしてる。

俺がミ○キーに会えたなと言うと娘は微かにうんうんと頷く。
本当に良かった。駄目もとで相談して本当に良かった。

ミ○キーが去るまで娘は自分の力で体を起こしミ○キーのぬいぐるみを握りしめてた。

ミ○キーに会ってから、娘は少しだけ体調が良くなり、その日は帰らず次の日はパーク内を車椅子で散歩し、大好きな白雪姫やチップ&テールとも会えた。

娘との最後の旅だったけれど最高の旅だったと思う。
あの三日間で携わった方々に感謝しましす。

もう手の施しようがないと言われた12月中旬から2ヶ月後、
娘は脳腫瘍の為天国に行ってしまったが、もしまた子供が出来たら必ず行こうと思う。

そして四人でミ○キーと写真を撮るのが俺の夢。
そしてそれがつい先日叶った
と言う話です。

世の中こんな話もあるんだなあくらいに思ってもらえれば幸いです。

うるせえな
子供が死に掛けないかぎりうちもうちもってやんねえだろ