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【感動する話】7年間の片思い

1: 2016/02/10(水)01:40:12 ID:plW
無駄なことも多く入れて書くつもりだから
ダラダラ書いていく。

明日も少しずつ書いていくつもり。

スペック

現在19
大学生

 

3: 2016/02/10(水)01:40:57 ID:plW
小学5年生の時に、1人の女の子を好きになった。
当時、習い事として行く人が多かった書道教室に通っている女の子だった。
好きになった最初のきっかけは、正直忘れた。
たしか話が合うとかそんなような気がする。

 

4: 2016/02/10(水)01:41:15 ID:plW
本当にいつのまにか気になる子になっていた。
顔も可愛いが、性格が何より優しく、良い子だった。
その子は新垣結衣的な雰囲気と容姿なので、仮に新垣結衣と置くことにする。

 

5: 2016/02/10(水)01:41:59 ID:plW
小学生の頃は、お互いに仲の良い方の関係だったと思う。
そして、異性と壁を作り始める思春期真っ只中の中学生に突入した。

俺の通っていた中学は、近隣の中学校の中ではかなり悪い方で学校を抜け出したり、廊下で先生と喧嘩してたりすることも頻繁にあるクズ中学だった

 

6: 2016/02/10(水)01:42:18 ID:plW
不良以外の生徒も何食わぬ顔で、飲酒喫煙や暴力的な行動をする生徒が多かった

そんな学校に俺は入ったため、中学一年の時にいじめを受けた。

 

9: 2016/02/10(水)01:44:52 ID:plW
俺は小学校の時いじめられてなかったので、中学生になり自分がいじめを受けることになるとは思わなかった。

俺は、4月当初、クラスの中心的存在が多く存在する運動部のグループの奴らとつるむことが多かった。
しかし、俺はその中でもいわゆるいじられ側で、いじめに近いことを何度もさせられた。俺にとってはもはやいじめだった。
いじめの内容は、5月上旬では足の毛を抜かれたり、臭いと言われたりする程度だったが、次第にエスカレートしていった。
そして、それは6月にはピークに達した。

 

10: 2016/02/10(水)01:46:46 ID:G7C
とくにゆっくりでいいです。文章うまいね。
しばらくたってから読みます。

 

 

11: 2016/02/10(水)01:51:37 ID:plW
>>10
すまん。
文章うまいなんて言われたことなかった。
ありがとう。

 

12: 2016/02/10(水)01:51:53 ID:plW
俺は女子の前で頻繁にパンツをずらされたり、乳首を攻撃されすぎて病院に行くことになったりと、笑いごとには済まされない事態になっていった。

いじめでもう精神的に限界だった。母親に相談しようと思ったが、ちょうどその頃俺の両親が離婚し親父が家を出ていったために、母親にはそんなことを言える状態ではなかった。
母親は、離婚してから、夜遅くまで仕事をしていて、帰ってくる頃にはくたくたになって帰ってくることが多かった。

その頃時折母親に「学校楽しい?」と聞かれることがあり、俺は聞かれる度にカッコつけながら「ああ」と答えていた。

 

13: 2016/02/10(水)01:58:43 ID:plW
俺は部活動はテニス部に所属していたのだが、そこでは同じクラスの人がいなかったため、何の弊害もなく、少しだが気の許す友達もできるようになっていた。

ある木曜日の部活帰り道で、一緒に帰っていた友達のキム(金正日似なので)が書道教室に通っていて、俺も来いよと俺を誘った。
俺は断る理由もないので、言われたその日にキムと書道教室に行った。

 

14: 2016/02/10(水)01:59:10 ID:plW
一軒家の木材の匂いが漂うドアを開くと
そこには「キム君、よくきたね、そちらの子もいらっしゃい」と俺達を快く出迎えてくれたおばあちゃんとおじいちゃんがいた。

先生はおばあちゃんで良い人なんだとキムから聞かされていたのだが、そのおばあちゃん先生は、突然やってきた俺に何も気にしないようだった。

 

15: 2016/02/10(水)01:59:54 ID:plW
亀スレでスマソ

 

16: 2016/02/10(水)02:02:07 ID:G7C
おもしろいよw 
ゆっくりあとで読みます。

 

 

17: 2016/02/10(水)02:08:53 ID:plW
>>16
ありがとうううう
とりあえず今日は2時半まで書くつもり。

 

18: 2016/02/10(水)02:09:00 ID:plW
おばあちゃん先生に促されるままに、俺達は8畳ほどの一室に案内された。部屋には大きな机が一つあり、俺とキムはそこに並んで正座した。

 

23: 2016/02/10(水)02:23:41 ID:plW
おばあちゃん先生に促されるままに、俺達は8畳ほどの一室に案内された。部屋には大きな机が一つあり、俺とキムはそこに並んで正座した。
机の上には、文鎮に止められ、少し皺が出来ている半紙があった。

先生から、俺とキムには書道の手本を手渡され、手本通りに書くように言われた。

俺は小学校の時書道教室に通っていたこともあり、ある程度は上手に手本通りに書けた。
書道教室のおばあちゃん先生にも初めてには、「上手にかけているね」と褒められた。ちょっとうれしかった。しかし、客観的に見てもお世辞にもうまいとは思えない出来だったので、過去に習字経験があることは隠すことに決め、「いや、大したことないですよww」と照れながら言った。
キムの習字の出来は、正直うまくはなかった。どちらかというと、下手な部類に入ると思う。なんて分析していた。

 

24: 2016/02/10(水)02:31:32 ID:plW
一本書き終わると、キムがおばあちゃん先生と学校でこんなことがあったんだよといった雑談を始めた。俺は、もう1枚新しい半紙を取り出して書きながら、その雑談に耳を傾けた。
そして、その雑談から、そこの書道教室は俺のクラスで、俺をいじめる運動部グループの主力達も通っていることも聞いたが、奴らが来るのは専ら火曜日か水曜日だと言っていた。

今日が木曜日で本当に良かったと胸を撫で下ろした。

 

25: 2016/02/10(水)02:32:11 ID:plW
そして、おばあちゃん先生が俺の方に目を向け、俺君の学校生活はどうなの?と質問を投げかけたその時

インターホンが鳴った。

 

26: 2016/02/10(水)02:32:35 ID:tqC
みてるで

 

 

28: 2016/02/10(水)02:33:52 ID:plW
>>26
ありがとうございます。
また今日見てくれたら幸いですww

 

27: 2016/02/10(水)02:33:22 ID:plW
すいません
落ちます

今日、また夕方か夜に書きます。

 

29: 2016/02/10(水)02:38:52 ID:2kz
人を好きになるなんて、小学生の頃以来ないな。

一番覚えてるのは、好きでもない女の子にいきなりフラれた事。
小学校の卒業式、女子トイレの前に呼び出されて、いきなり
「私のこと好きだよね?私は別に好きじゃないから」って
中学は別のところ言ったから、それっきりだ。
刺激的な恋がしたいなぁ。

 

30: 2016/02/10(水)03:39:45 ID:G7C
おもしろいw 
小説みたいでたのしいwww

 

 

31: 2016/02/10(水)19:01:08 ID:e2y
>>30
ありがとうう
今からのろのろ書いていくww

 

32: 2016/02/10(水)19:22:48 ID:e2y
俺は、まさかあいつらが来たのかなと不安げに思っていた。

しかし、部屋に入ってきたのは同じクラスメイトの結衣だった。
俺は驚いたが、結衣のほうがもっと驚いているようだった。

 

33: 2016/02/10(水)19:24:53 ID:e2y
入るやいなや結衣は、不思議そうな顔しながら
結衣「なんで、俺がいるの?」
俺「俺がいたっていいだろ」
結衣「別にいいけどさ、、、」
俺は、自分のクラスでの姿を知っている結衣とは会いたくなかったし、恥ずかしかった。

 

34: 2016/02/10(水)19:25:13 ID:e2y
キムは俺たちの様子を見ると、何を思いついたのか
「先生、今日は充分書いたので今日はもう帰ります」と言った。

 

35: 2016/02/10(水)19:25:38 ID:e2y
俺も便乗し

俺「俺も帰ります!」と言った。

 

36: 2016/02/10(水)19:26:11 ID:e2y
キム「先生、俺君はこれからも習字やりたいみたいですし、そのためにまだまだ書かせた方が良いと思いますので僕は先に帰ります」
キムのこの時のドヤ顔を超えるドヤ顔にまだ俺は見たことがない。どうやら、俺と結衣をもっと話させたかったようだ。

おばちゃん先生「キム君、分かった。俺君にも少し聞きたいことがあるので良いですよ」
俺「…………キム、じゃあな」
しぶしぶこう言ったが、俺は、キムに対して憤りを感じていた。明日文句言ってやる!とか思っていた気がする。

そんな俺の気持ちとは裏腹に、キムは相変わらずのドヤ顔で部屋を出ていった。

 

38: 2016/02/10(水)19:33:35 ID:e2y
結衣は、俺が置いていた学校のバッグ置き場にバッグを置いた。
部屋には大きな四角形のテーブルがひとつあり、奥に結衣が座り隣に先生が座り、結衣と向かい合う形で俺が座った。

おばあちゃん先生は俺と結衣の顔を交互に見た後

おばちゃん先生「俺君も結衣ちゃんも同じクラスなの?」
結衣「そうなんですよ!>>1とは全く話しませんけどねww」
おばちゃん先生「結衣ちゃん、一つ聞くけど俺君はいじめられてるの?」

 

41: 2016/02/10(水)19:57:52 ID:G7C
おw 続きが始まってるw

 

 

42: 2016/02/10(水)20:52:12 ID:e2y
>>41
おおおお昨日の!!!!見てくださってありがとうございます!

 

43: 2016/02/10(水)20:52:41 ID:e2y
俺「」
結衣は俺の方をチラッと見て
「先生、
>>1は私からしたらいじめられていると思いますよ。でも、何で先生はわかったんですか?1から聞いたんですか?」

先生「いいえ、しかし、中学1年のこの時期にあれだけ汚いカバンはないですよ。」
先生は、軽い調子で言った。

確かに俺の通学バックは休み時間上履きで蹴られたり踏まれたりして本当に汚かった。
先生「部活動のせいかと思ったけど、キム君のバッグはまだ綺麗でしたのでね」

 

44: 2016/02/10(水)20:53:09 ID:e2y
俺「先生違いますよ、遊びですよ。結衣も何言ってんだよww休み時間に俺のバッグを蹴ったりしていることは遊びだってwwww」
俺は正直動揺を隠しきれなかった。

俺は、初対面のこの先生に俺がいじめられているということを指摘されたくなかった。

先生はそうですか、遊びですかと軽い調子で言うと、結衣ちゃんの分の習字のお手本を持ってくると言い残し、部屋を出た。

 

45: 2016/02/10(水)20:55:06 ID:e2y
結衣「1、1と一緒にいるグループはさすがにやりすぎだと思うよ、1だってそう思ってるでしょ。もうあれはいじめだよ」
結衣は俺の目を見ながらそう言った。

俺「うるさいな!いじめられてなんかない!お前は見てるだけのくせに偉そうに言うなよ」
俺はその瞬間しまったと思った。しかし、当時の俺は謝罪の言葉を言うことができなかった。

結衣の方を見ると、結衣は悲しそうな顔をしていた。
そして、結衣は「ごめんね、1。昔から仲良いのに」と消えそうな声でそう呟いた。

結衣とは、小学校の時に塾で一緒になり、いつまにか仲良くなっていた。しかし、中学生になってからほとんど話していなかった。

 

46: 2016/02/10(水)20:57:18 ID:e2y
その後当たり障りのないことを話し、俺は結衣より先にあがることにし、帰り支度をした。

そして、帰り際
先生「来たくなったら、いつでも来ていいからね。月謝はいらないからね」
先生はそう言ってくれたが、この時の俺は結衣と少し気まずくなったため行く気はなかったが、ありがとうございますと礼を述べ帰宅した。

 

47: 2016/02/10(水)21:04:12 ID:e2y
翌日の学校の登校中キムに出会った。
キムは俺の存在を認めると、不敵な笑みを浮かべながら

キム「よう、1!昨日はどうだった?」
俺「なんにもねぇって……たたださ」
キム「ただ、何?ww押し倒しちゃった?ww」
俺「A/Vかよwwwただ結衣と喧嘩しちゃって……」

そこまで俺が言うと
キムは
「結衣は可愛いからな、仲良くしといて悪いことはねぇからはやく仲直りしろよwww」と言った。
余談だが、キム性/欲は、今も昔も通常の男性の3倍はあった。本当にどうでもいいが。

 

48: 2016/02/10(水)21:11:34 ID:DR4
ゆいちゃんいい子だ

 

 

49: 2016/02/10(水)21:50:35 ID:e2y
>>48
結衣は本当に良い子だよww

 




50: 2016/02/10(水)21:50:40 ID:e2y
その後の学校生活は、変わり映えしなかった。つまり、いじめは止まることはなかった。

結衣がクラスでやめなよ!と言うような展開もなかった。俺がいじめをうけているのを、結衣はただ見ていただけだった。
俺は、自分勝手にもそんな他の人と同じような態度を取る結衣を恨んだ。あれだけ小学生の時仲良かったのに…とそう思っていた。
もう誰も助けてくれないんだと痛感した。

時々、クラスで結衣と目が合うと、結衣は俺に申し訳なそうな顔をしながら、目を伏せていた。

 

51: 2016/02/10(水)21:51:08 ID:e2y
でも俺はクラスではいじめを受けていても、部活では普別段いじめを受けることなかったので、楽しい学生生活を送ることができていた。
俺は、部活動だけが心の支えだった。俺には、部活動があったから、何とか学校に行けたんだと思う。
蹴られたり、足や髪の毛を抜かれることはもはや日課だった。

俺は、もういじめを終わらすよりも、中学一年生という時間を終わらすことを待つことにした。そう考えることで、気持ちが少し楽になった気がした。
だから、俺はヘラヘラ笑っていじめを流すことで、楽になろうと思ったが、家に帰ると、自室でとりとめもなく涙を流していた。

 

52: 2016/02/10(水)21:52:01 ID:e2y
しかし、不思議なことに、次第にいじめの回数が減ってきたような気がした。
それは、俺の気のせいではなく、日の追うごとに減っていた。

何回も蹴られることがあった毎日だったのに、一回も蹴られることが無い日もでてきたのだから、それは火を見るよりも明らかだった。
いじめは、徐々にだが減っていった。

 

53: 2016/02/10(水)21:52:15 ID:e2y
俺をいじめている連中は、普段先生がいない休み時間や昼休みにいじめていた。
しかし、廊下を巡回する先生が出始め、俺をいじめられなくなってきたのだった。

なぜだろうと不思議に思っていたが、それはある日のホームルームで明らかになった。

 

54: 2016/02/10(水)21:52:44 ID:e2y
また明日書きますm(__)m

亀スレですいません

 

55: 2016/02/10(水)21:53:02 ID:nFB
続きはWebで

 

 

56: 2016/02/10(水)21:53:34 ID:e2y
>>55
続きもwebで

 

57: 2016/02/10(水)21:56:58 ID:G7C
おもしろい!!!!
あしたも読むw
楽しみですw

 

 

58: 2016/02/11(木)13:11:23 ID:R4K
>>57
ありがとうおお。
実は日記を元に記憶を辿りながら書いています。
今から書きますね

 

59: 2016/02/11(木)13:25:41 ID:R4K
ある日のホームルームの時間
担任の先生の大竹(さまぁずの大竹に似ているから)が教卓に立ち、生徒である俺たちを見渡しながら

大竹「このクラスにな、いじめられてる奴がいるんだってさ」
俺は、大竹のその言葉に思わず帰り支度の手を止め、俯いた。顔が火照ってきているのが自分でもわかった。

大竹「俺は教師をやって十数年なんだけど、いじめに遭っている人がいると相談されたのはこれが初めてだった」
さらに、大竹はそいつは、本当に偉いと思うわと付け加えて言った。

 

60: 2016/02/11(木)13:26:00 ID:R4K
大竹「だって、これって凄いことだぜ?黙って見てれば良いのにさ。だから俺は言ってきた奴にこれからどうしたいのか聞いたんだよ、そんで話し合って休み時間や昼休みに巡回する先生を増やしたり、なるべく俺も教室にいるようにした。」
俺はそんな奴がいるのかと驚いたと同時に怒りが湧いてきた。

チクったのは誰だと思い、教室を見回した時、一人だけ先程の俺と同様に顔を上げず俯いている女子がいた。

 

61: 2016/02/11(木)13:26:22 ID:R4K
それは、結衣だった。
結衣は耳を赤くしながら俯いていた。
俺は、先生にいじめのことを言ったのは結衣だろうかと疑った。

 

62: 2016/02/11(木)13:26:43 ID:R4K
大竹「ホントはさ、俺がこんな風に聞かせるのも間違ってるんだと思う、でも俺ら教師はお前らを守るのが仕事だと思ってんだわ。」
教室内は物音ひとつ聞こえない静寂に包まれていた。
誰もが大竹の話を聞いていたようだった。

 

63: 2016/02/11(木)13:28:23 ID:R4K
大竹は俺の話は以上と言い、加えて、帰る準備しろーといつも通りの調子で言った。
そして、先程とは打って変わり、いつも通りのクラスに戻った。

俺は、喧騒が聞こえる中で、羞恥心と怒りを同居させていた。
取りあえず、結衣に話を聞こうとホームルームの後に話しかけようと思っていた。
しかし、結衣はホームルーム後さっさと、同じクラスの奴と部活動に行ってしまった。

 

64: 2016/02/11(木)13:28:49 ID:R4K
HRも終わり、俺は、いじめをしている奴等の視線から逃げるように、教室を出ると廊下で待っていてくれたキムに少し部活に遅れる旨を伝えて、大竹に会うために職員室へと向かった。
大竹は多忙な教師だったので、放課後にいるかどうか自信はなかった。
俺は、大竹がどうして皆の前でいじめがあることを言い出したのか聞きたかった。

 

65: 2016/02/11(木)13:29:09 ID:R4K
ヘラヘラ笑っていじめを流していれば、この先も何も起きなかったのに……
明日の学校に怯えることもなかったのに……

大竹に怒りを覚えながら、俺は数回ノックした後、失礼しますと言って職員室のドアを開けた。

 

66: 2016/02/11(木)13:29:25 ID:R4K
大竹は、果たして職員室にいた。
自分の机で当番日誌を読んでいたが、俺が入ってきたことに気づくと驚いたような顔を上げ俺に手で制して、そこで待ってろと合図した。
そして、俺は大竹に軽く会釈をし、職員室のドアから離れた場所で待った。

 

67: 2016/02/11(木)13:29:45 ID:R4K
しばらくすると、大竹が首筋を掻きながらめんどくさそうにやってきた。

大竹「おお。遅れてごめんな。で、何しにきたんだ?」
俺「先生、何でいじめの件を皆に言ったんですか!このまま何もしないで良かったんです!」
俺はいきなり大竹に噛み付いた。

 

68: 2016/02/11(木)13:30:07 ID:R4K
大竹「1、落ち着けよ」
大竹は、俺をなだめる口調で言った。

俺「先生のせいで僕は学校に来たくなりました」
大竹「は?お前何言ってんだ?ぶん殴るぞ?」

 

70: 2016/02/11(木)15:11:56 ID:RgF
>大竹「は?お前何言ってんだ?ぶん殴るぞ?」
なんかワロタ

 

 

71: 2016/02/11(木)19:57:19 ID:R4K
>>70
今じゃ、問題だと思うけどねww
当時でもいかんけども

 

73: 2016/02/11(木)19:58:34 ID:R4K
大竹「お前が学校に来なくなったら、新垣の努力が無駄になるわ!新垣が初めて相談に来た日なんて最後の方泣いてたんだぞ?」

大竹の声は、怒りに満ち溢れていた。大竹の怒鳴り声が静まり返った廊下に鳴り響く。遠くのグラウンドの方から生徒の喧騒が聞こえていた。

俺「……」
俺は驚きで言葉が出なかった。やっぱり結衣だったのかと。

 

74: 2016/02/11(木)19:59:03 ID:R4K
大竹「もうお前がいじめられてることなんて皆知ってる。俺はお前をもう絶対にいじめたりさせない。だから、俺も頑張るからお前も頑張れよ」
大竹は力強くそう言ったが、俺は納得していなかった。

俺「でも、先生俺、明日多分またいじめられますよ」
大竹「それは1が反撃しないでヘラヘラしてるから悪いのもある……って新垣が言ってたぜ、新垣のそれは的を得てると思う。」
結衣はちゃんと見ていたんだなと思った。

 

75: 2016/02/11(木)19:59:20 ID:R4K
俺「でもやり返されたら、、、」
大竹「って言って1、やり返したことないだろw」
俺「」

ぐうの音も出なかった。

 

76: 2016/02/11(木)19:59:52 ID:R4K
大竹「1がヘラヘラしないで、ちゃんと嫌なものは嫌と言え。言えない人間関係なんて友達じゃねぇ」
大竹はそう言い切り、俺の目を見た。

俺「できる気がしません」

実際できるのかどうかという不安しかなかった。
そもそも、いじめに対して抵抗しようとも思ったことはなかった。

 

77: 2016/02/11(木)20:00:14 ID:R4K
大竹「少しずつでいいからやってみろw」
俺は曖昧に頷いた。

さらに、大竹は、少しずつでいい。今の状態から抜け出したいならお前も変わらなきゃダメだ。と念を押すように加えて言った。
俺は、初めて俺自身が変わる必要もあるのかもしれないと思った。

 

78: 2016/02/11(木)20:01:03 ID:R4K
そして、大竹に礼を言い、部活動に向かおうと下駄箱の方へと歩き出した。

その時
大竹が思い出したように、俺を呼び止めた。

大竹「あー、それと新垣にありがとうって言っとけー」
俺「というか、やっぱり結衣だったんですね」

結衣が、大竹にいじめのことを言ったことに関しては、やはり驚きを隠せなかった。

 

79: 2016/02/11(木)20:02:43 ID:R4K
大竹は意外そうな顔をしながら

大竹「なんだよ、分かってたのかw、1ヶ月前くらいに新垣が俺ントコに来て1がいじめられてることを教えてくれたよ」
俺「そうなんですか、、、お礼言っときます」
俺は、少し恥ずかしながらそう言った。

俺は結衣には、本当にいつか今回のことについての礼を言わなきゃなと思った。

 

80: 2016/02/11(木)20:03:04 ID:R4K
そして、再度また下駄箱に足を向けると、大竹がまた俺を呼び止めた。

大竹「それと、1!」
呼び止めて振り返って見た大竹の顔は、何だか気まずそうな顔をしていた。

 

81: 2016/02/11(木)20:04:10 ID:R4K
俺「なんですか?」
大竹「………気づけなくて、本当に悪かったな」
大竹は俺をまっすぐに見ながらそう言った。

俺「……大丈夫です」

それを言うのが精一杯だった。
泣きそうになりながら、下駄箱に向かったことを未だにに覚えている。

 

82: 2016/02/11(木)20:04:54 ID:R4K
その後、俺はいじめている連中にも、やりたくないことをさせられたら、断るなど努力をした。
さらに、大竹が俺をいじめていたグループに注意し、初めていじめグループの連中は、俺をいじめていることに気づいたようだった。

元々、根は悪い奴らではなかったため、いじめられることはなくなっていった。

 

83: 2016/02/11(木)20:05:09 ID:R4K
この頃には、蝉も鳴き始める7月になっていた。
いじめられていた当初は、まだ暖かさが残る5月だったのに、もう季節も変わったんだなと登下校中にポロシャツを汗で濡らしながらよく思っていた。

 

84: 2016/02/11(木)20:06:01 ID:R4K
こうして、学生生活での全ての問題は解決した。ある一つの問題を除いて。結衣に謝ること以外は―

 

85: 2016/02/11(木)20:06:59 ID:R4K
と小説チックに、
中一いじめ編 完結です。

 

86: 2016/02/11(木)21:15:36 ID:3tS
続きはー?

 

 

87: 2016/02/11(木)22:02:43 ID:R4K
>>86
次は、少し飛ばして中3卒業間近~卒業までの短いエピソードを書こうと思っています。
この後は、比較的話が短めです。

もし、見たい方がいれば、下サブストーリーも書きます。
ほとんど短めです。
中1 夏休みでのできごと(結衣に御礼を言う話)
中2 俺が告白される話(結衣ではない)
中2 部活動の仲間と廃墟に行く話
高2 大竹が学校を去る話
高2 男だらけの修学旅行でAV撮影っぽいことした話
高3 受験失敗した話
現在 エピソード オブ キム(キムが女の子に告白する話)

 

88: 2016/02/12(金)05:27:44 ID:JZs
楽しく読んでます。
なんかとってもおもしろいw

 

89: 2016/02/13(土)01:12:07 ID:yUd
書き溜めた卒業式編消えた( ;∀;)

 

90: 2016/02/13(土)02:28:25 ID:yUd
中学3年生の卒業式終了後、俺は一人で、卒業証明書を持ちながら、誰もいない廊下を足早に歩いていた。
廊下の窓から下を見ると、下駄箱付近には多くの生徒達が、自分と同じ証明書を抱えていた。
俺は、廊下を渡り切り、右に曲がった先にある職員室を目指した。
職員室の前まで立ち、息を整えた。そして、職員室のドアをノックをしようとした時、職員室のドアが勢いよく開かれた。

 

91: 2016/02/13(土)02:28:36 ID:yUd
~中学校卒業式編~

 

92: 2016/02/13(土)02:29:10 ID:yUd
中学1年以降、俺はいじめを受けられることはなかった。そして、学生生活は、部活動も充実した日々を送ることができた。
中学3年生になり、キムとも同じクラスになることができ、部活動の友達の島田という仲の良い友達も増えた。

ただ一つ学生生活に、問題点を挙げるとするならば、中学1年生以降、結衣とは同じクラスにはなれなかったことだ。
結衣とは、習字でしか会えなかったので、よく話をした。結衣とはすっかり仲の良い異性として関係が続いていた。

 

93: 2016/02/13(土)02:29:24 ID:yUd
続きはまた今日でw

 

94: 2016/02/13(土)23:13:30 ID:yUd
そろそろ書き始めます。|д゚)

 

95: 2016/02/13(土)23:30:54 ID:yUd
中学3年生もおわりに近づいている3月中旬
授業で、卒業アルバムが配られた。

その卒業アルバムの最後の白紙ページにコメントを書く時間が全学年に共通してあった。
俺は、キムや島田などの仲の良い人たちにコメントを書いてもらった後は、手持ち無沙汰だった。

 

96: 2016/02/13(土)23:31:05 ID:yUd
そんな暇そうな俺達に、結衣と矢口が現れた。
結衣は、俺達にアルバムを一言コメントを書くように促した。

俺達はしぶしぶ許可した。このとき、かなりうれしかったのだがw

 

(記事はまだ続きます)

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97: 2016/02/13(土)23:31:19 ID:yUd
俺は、結衣からペンを受け取り、結衣のアルバムに『結衣がこれから幸せになりますように』と一言書いた。
結衣からは、結婚式にもらうコメントみたいだねwと言われた。俺は、悪いかよwwと照れながら返答した気がする。
これが結衣との中学生最後の会話となった。

 

98: 2016/02/13(土)23:31:35 ID:yUd
こう言われた時、俺は少しドキッとして、結衣の顔を伺うように見て一つ思ったことがある。
めっちゃくちゃ可愛いなと。
余談だが、結衣は中3終了までに5、6人には告白されているモテ女だ。

 

99: 2016/02/13(土)23:31:57 ID:yUd
そして、結衣と少し話した後、俺達は一足早く教室に戻った。
俺は、結衣と話してもう一つやらなければいけないことを思い出した。
中学1年生の時の担任の大竹に御礼を言わなきゃなと思った。
大竹とは、中学1年生以降担任には当たらなかったし、疎遠になっていた。

 

100: 2016/02/13(土)23:33:23 ID:yUd
そして、卒業式終了後、キムと島田の三人で校舎裏にいた。キムがちょっと話があると言って校舎裏に俺と島田を呼び出したのだ。
正直、俺はすぐに大竹のもとに行きたかったのだが。

しかし、キムの話というのは、単純に思い出話に花を咲かせたかったようで、俺は適当に切り上げて職員室を目指した。
キムは不服のようだったが、構うことなく、2階にある職員室に行くために、とりあえず、下駄箱を目指した。

 

101: 2016/02/13(土)23:35:47 ID:yUd
まだ人が多い下駄箱付近の中、人ごみをかき分けて進み、なんとか下駄箱にたどり着いた。
少し、息を整えた後、靴下のまま、廊下を突き進み、階段を上がった。
かなり息が上がっていたと思う。

 

102: 2016/02/14(日)00:18:29 ID:4r9
おもしろいw
たのしい小説をありがとう。

 

 

103: 2016/02/14(日)00:40:07 ID:mtk
>>102
ちょっと、フェイク入れているけど、事実ですww

 

104: 2016/02/14(日)00:40:21 ID:mtk
誰もいない廊下を渡り、右に曲がり、
どうにか職員室前にたどり着いた。職員室を含む廊下には、静寂が包み込んでいた。
俺は息を整えて、職員室のドアをノックをしようとした時、勢いよくドアが開かれた。

 

105: 2016/02/14(日)00:40:31 ID:mtk
そこにいたのは、大竹だった。
俺も驚いたが、大竹も驚いた様子だった。

 

106: 2016/02/14(日)00:54:29 ID:foy
なかなか面白いな

 

 

107: 2016/02/14(日)01:11:08 ID:mtk
>>106
ありがとううううう
段々書くのがだるくなってきたので、そう言ってもらえると、うれしいです

 

108: 2016/02/14(日)01:11:18 ID:mtk
大竹「お、1かw久しぶりだな。どうした?俺じゃなくてもっと会いに行かなきゃいけない奴いるだろww」
大竹は、ちょっと照れ笑いをしながら、そう言った。

 

109: 2016/02/14(日)01:11:30 ID:mtk
俺「いえ、先生にもう一度御礼を言わなきゃなと思って」
大竹は俺の言葉を聞いて、不思議そうな顔をしながら
大竹「何の?」
生徒にとっては、重要なできごとでも教師にとっては重要ではできごとという認識されることは、よくあることだ。

 

110: 2016/02/14(日)01:11:41 ID:mtk
俺「一年生の時のいじめの件です」
大竹「あーあれか」
さらに、大竹は懐かしいなと呟いた。
どうやら、大竹は思い出したようだ。

 

111: 2016/02/14(日)01:12:07 ID:mtk
俺「あの時はお世話になりました。」
大竹は、顔の前で手を振り
大竹「そのお礼は、新垣にしろって言ったよな?あれは俺も気づけなかったんだからな。だから、お礼は新垣にな」

でも、と言いかけた俺に、大竹は手で制した後、
大竹「そういうことだからな」

そう言うと
俺は、この後お前らの卒業式の後片付けがあると焦りながら言い、走って行ってしまった。

 

112: 2016/02/14(日)01:12:21 ID:mtk
俺は、大竹の後ろ姿を見ながら、結衣にはちゃんとお礼を言わなきゃなと思いながら、再び下駄箱へと足を向けた。

 

113: 2016/02/14(日)01:13:57 ID:mtk
外に出ると、先ほどまでいた生徒達は、いなくなっていた。
風が吹き、少し早い春風に似た暖かさを感じ、もう春なんだなと痛感した。
そして、校門へと向かうべく、歩き出した。

少し歩いた後、後方から、キムと島田が俺を呼ぶ声がした。
俺は肩をすくめた後、俺を呼ぶ友達の元へと向かうべく、回れ右をして、進路を変えた。

~中学卒業式編完~

 

114: 2016/02/14(日)01:16:34 ID:mtk
次は、特にリクエストも何もなければ、高校生編・現在編行きます。
正直、この二つは書く内容があまりないので、早く終わる……と思います。
心理描写ばっかりになるかも……

予定では今日の夜に書きます。

 

115: 2016/02/14(日)04:18:29 ID:4qb
保守

 

 

120: 2016/02/14(日)15:20:21 ID:mtk
>>115
保守ありがとうww

 

116: 2016/02/14(日)04:28:33 ID:ob1
大竹いい先生やなあ

 

 

120: 2016/02/14(日)15:20:21 ID:mtk
>>116
大竹はホントいい奴だったわ

 

117: 2016/02/14(日)10:17:09 ID:4r9
おもしろいw 
小説として楽しい。

 

 

120: 2016/02/14(日)15:20:21 ID:mtk
>>117
小説っぽく書いてるから、そう感じるのかな?
何にせよ、楽しめているようで幸いです。

 

118: 2016/02/14(日)10:19:11 ID:wTP
俺は15年間だ

 

 

120: 2016/02/14(日)15:20:21 ID:mtk
>>118
長いっ!(@_@)

 

119: 2016/02/14(日)10:49:12 ID:nkC
夏休みから卒業式までの期間はなんで飛ばしたんや?

 

 

120: 2016/02/14(日)15:20:21 ID:mtk
>>119
サブストーリ―の話以外、特に大きな出来事もなかったのと、
あまり詳しく覚えていないので、飛ばしました。

 

121: 2016/02/14(日)15:22:00 ID:mtk
導入だけかっこつけて書きに来ました

 

122: 2016/02/14(日)15:22:12 ID:mtk
多分まだ好きなんだろうなと思う。

まだかすかに春を感じさせる6月。俺は、ようやく新しい制服にも慣れてきた。そして、新しい生活にも慣れてきた。
制服を着て、玄関前の姿見で自分の服に違和感がないか確認するのも、ルーチンワークになっていた。
前に一度、自分の姿を確認しないで学校に行ったら、ネクタイを忘れて登校し、こっぴどく先生に叱られたことがあった。

 

123: 2016/02/14(日)15:22:30 ID:mtk
家を出て、すぐ近くにある自転車に荷物をかごに入れ、自転車に跨いだ。軽やかな調子で自転車の車輪が回りだす。
家の前には、大きな坂があった。
家の前の坂を下りながら、首を斜め上に上げ、空を見た。

真っ青な空の中に、少し雲が浮かんでおり、それが空の青さを引き立てていた。

~高校生編~

 

124: 2016/02/14(日)15:22:55 ID:mtk
後は夜から書き始めます

 

125: 2016/02/14(日)15:43:52 ID:Jo8
支援

ちゃんと書けよな。試験勉強終わったら見に来る

 

 

127: 2016/02/14(日)21:52:04 ID:mtk
>>125
支援ありがとう。
試験勉強頑張れ(‘ω’)ノ

 

126: 2016/02/14(日)18:49:13 ID:4qb
あげ

 

 

127: 2016/02/14(日)21:52:04 ID:mtk
>>126
おおお
あげてくれてありがとう

 

128: 2016/02/14(日)21:54:29 ID:mtk
簡潔に書くと、あまりに早く終わってしまうため、無駄話を入れました。
今日書いたところまで投下していきたいと思います。

 

129: 2016/02/14(日)21:54:40 ID:mtk
高校生活は、いじめられることなく、何の障害もなく、過ごすことができた。
友人もできたし、部活動も積極的に取り組むことができた。
すべてが軌道に乗り始めた頃には、春ももう終わりかけの6月になっていた。

 

130: 2016/02/14(日)21:54:57 ID:mtk
高校1年生の夏までは中学生の頃に戻りたいと思う人が多いらしい。
俺もその例に漏れず、中学生の頃に戻りたいと強く思っていた。
決して高校が面白くないというわけでなかった。しかし、どこか物足りなさを感じていた。

 

131: 2016/02/14(日)21:55:11 ID:mtk
仲の良かったキムと島田とは、高校では離れ離れになってしまったが、メールは頻繁にしていた。
ちなみに、俺は、結衣のメールアドレスは知らなかった。

 

132: 2016/02/14(日)21:55:23 ID:mtk
そして、メールを通じて、仲の良かったキムと島田とともに、週末に定食屋で一緒に食事をする約束をした。
6月の少し肌寒い日、近所の定食屋に行った。テーブルが一つあり、隣に島田、向かいにキムという状態で座った。
お互い久しぶりに会うことに少し感動をしていた。

 

133: 2016/02/14(日)21:55:35 ID:mtk
島田は、中学生までは寡黙な奴でそこまで皆からの人気者というわけではなかったのだが、高校ではそこそこ人気があるということは驚いた。
キムは、高校生になり、さらに性/欲が増しているようで、先生にセクハラ発言をしたなどの自慢をしていた。
相変わらずのキムの様子に安心したw

 

134: 2016/02/14(日)21:56:06 ID:mtk
お互いの近況の話と皆の食事が終わったところで、キムが、近くにあった番犬ガオガオで、あるゲームをしようと提案した。
ちなみに、番犬ガオガオとは、黒ひげ危機一髪のようなもので、口の空いた犬の歯(12本ぐらい)を押すと、一本はずれの歯がある。
その歯を押してしまうと、犬の口が閉じるという仕組みになっている。

 

136: 2016/02/14(日)21:57:24 ID:mtk
キムが提案したそのゲームとは、その番犬ガオガオで一本ずつ順番に押していき、はずれの歯を押した人が質問を一個正直に答えるというものだった。
キム「俺もちゃんと答えるからさw」
キムは、憎たらしい顔をしながら、そうやって提案してきた。さらに、1にはどうしても聞きたい質問があってなと不敵な笑みを浮かべた。

 

137: 2016/02/14(日)21:57:41 ID:mtk
俺は、絶対に答えろよとキムに念を押し、そのゲームを受けてもいいと許可した。
島田はまさか俺がこのゲームにのってくるとは思わなかったようで、俺がやるというのでしぶしぶ自分もやると言った。

キムは俺達が自分が提案したゲームをやるということで満足げな様子だった。

 

138: 2016/02/14(日)21:58:00 ID:mtk
キム「じゃ、誰からやる?」
そう尋ねたが、俺達が躊躇しているのを見かねてか
キム「しかたねぇなぁ。ここは提案者から引くか」と言った。

 

139: 2016/02/14(日)21:58:11 ID:mtk
キムはそう言って、歯を一本押した。
……カチッ
少しの沈黙があった後、何も起きなかった。

 

140: 2016/02/14(日)21:58:25 ID:mtk
この時、隣に座っていた島田が、チッと小さくつぶやいた。キムは、やったーと嬉しそうに喜んでいたので、聞こえてなかったんだと思う。
その後、キムは、おら、次はどっちが押すんだ?と問いかけた。
少しの話合いのあと、俺が歯を一本押した。

……カチッとした後、またしても数秒の沈黙が包み込み、何も起きなかった。

 

141: 2016/02/14(日)21:58:41 ID:mtk
俺は、キムにドヤ顔を見せた。
キムは、まだ一週目だからなと悔しそうに言った。

と、俺達がそんなことを言っている間に、島田が歯を押していたようで、犬の口が閉まった。

 

142: 2016/02/14(日)21:59:22 ID:mtk
キムは、不敵な笑みを浮かべ、島田には聞きたいことがあったんだよなぁぁと島田の顔をまじまじと見た。
島田は、困った様子で俺を見た。
しかし、今回はどちらかというと、キム派につきたいぞと考えていた。

キムと相談した結果、最初なので、当たらないであろうジャブで様子見でいこうということで
『彼女はいますか?』という質問に決定した。

 

143: 2016/02/14(日)21:59:40 ID:mtk
この質問を聞くと、島田は少し困惑した表情だったが、観念したように
「いるよ」と言った。

 

144: 2016/02/14(日)21:59:53 ID:mtk
これには、俺達も驚いた。
キムが、それを聞くと嫉妬狂い、事情聴取が始まった。
話を聞くと、どうやら、高校の入学当初に女の子から告白されたようだ。
さらに、詳しい話を聞こうとしたが、島田がまたゲームに負けたらねと言った。どうやら、島田は開き直ったようだ。

 

145: 2016/02/14(日)22:00:05 ID:mtk
その後、ゲームを再開した。キムはゲーム欲が湧いてきたようだった。
そして、さっさとやろうぜと言い、意気揚々と犬の歯を押し、口が閉まった。

俺達が笑い転げていると、さっさと質問を決めろと怒っていた。

 

146: 2016/02/14(日)22:00:50 ID:mtk
俺達からの質問は『一日何回お○ぬーしているの?』という質問だった。
正直、そんなことは、どうでもよかったのだが。

すると、間髪入れず、普段は6回、最高9回と誇らしげに言い、ゲームの続きをしようと言った。
俺は、飯食う回数よりも、多いじゃねぇか!とツッコミを入れながら、こいつ、やべぇなと心底思った。
隣の島田を見ると、テクノっぷりに、すっかりドン引きしていた。

 

147: 2016/02/14(日)22:01:02 ID:mtk
その後、俺が勝ち続け、二人の秘密を悠々自適に聞いていた。
キムの中学時代好きな人が矢口だとか島田が電車で尻触られたとか…etc

 

148: 2016/02/14(日)22:01:36 ID:mtk
そして、二人は秘密を話さない俺への悔しさから、キムと島田は同盟を組み、俺が歯を押すたびに閉まれッッ!と叫んでいた。
お店のおばあちゃんは、俺達のゲームの様子を見て笑っていた。

そんな彼らの思いが通じてか遂に俺が外れ歯を引いてしまった。
キムと島田は、ハイタッチをしてやがった。

 

149: 2016/02/14(日)22:04:32 ID:mtk
そして、キムは、お前にはこれだけを聞きたかったと言った。

俺は嫌な予感がした。
果たしてその予感は的中した。
キムは島田の意見を聞くことなく、俺達からの質問はこれだ!と言い、こう言った。

『新垣のこと好きなの?』

 

150: 2016/02/14(日)22:04:53 ID:mtk
次は明日に書きます。おやすみなさい。

 




151: 2016/02/14(日)22:20:24 ID:x37
まってるぞ

 

 

154: 2016/02/15(月)21:03:52 ID:P0E
>>151
ありがとう

 

155: 2016/02/15(月)21:04:51 ID:P0E
それは、俺にとっては不意打ちだった。
だから、思わず声に詰まってしまった。
これは、つまり、イエスと言ってるようなものだった。

 

156: 2016/02/15(月)21:05:03 ID:P0E
キムと島田は、満足げにうなずいた。
俺はすぐに「いや、べつに好きじゃないから」と訂正を入れたが、受け入れられることなかった。

 

157: 2016/02/15(月)21:05:22 ID:P0E
キム「本当は好きなんだろ?お?」
キムは俺をからかってきた。島田もニヤニヤしていた。
俺は、もうこれ以上は隠すのは無理だと思い、洗いざらい話した。小5の時から好きだったこと。今もまだちょっと好きな気持ちがあること。
すべて話した。

 

158: 2016/02/15(月)21:05:42 ID:P0E
俺の話を二人は、聞き入るように聞いた。
話終わると、
キム「ある程度見当はついていたが、まさかそんなに想っていたとは思わなかった」
島田もそこまでとは思わなかったと感想を述べた。

 

159: 2016/02/15(月)21:05:54 ID:P0E
そして、キムは悪戯っ子の顔をした。
キム「なぁ、1。結衣のメアド持ってるけど欲しいか?」
そんなことを俺に尋ねた。

 

160: 2016/02/15(月)21:06:02 ID:P0E
俺は、少し迷った後
俺「欲しい」と小さな声で言った。
キムは、聞こえんなぁ!?と俺を挑発してきた。
今度は、少し大きな声で、欲しいと言った。

 

161: 2016/02/15(月)21:06:30 ID:P0E
キムがさらに、あぁ!?誰のメアド?と聞いた。
俺は、こいつは本当に調子に乗ると腹が立つな。。そんなことを思いながら
俺は全力で

「新垣結衣のですッ!」
閉店間際で誰もいない店内に俺の声が響く。

 

162: 2016/02/15(月)21:06:43 ID:P0E
キムと島田は、俺の声を聞き、笑い転げていた。
キムは笑いながら、後でメールに新垣のメアドを添付しておくと言った。
そんなこんやで、その日の食事は終わった。

 

163: 2016/02/15(月)21:06:54 ID:P0E
後日、キムから、結衣のメアドと電話番号付きのメールが届いた。
ご丁寧に電話番号付きかと驚いた。

 

164: 2016/02/15(月)21:07:13 ID:P0E
しかし、キムからメアドを貰ったはいいが、何を書けばいいのかわからなかった。
部活動が忙しくなることやテストも近かったので、メールすることは、しばらく保留にすることにした。
そして、それは、夏休みまで放置していた。

 

165: 2016/02/15(月)21:08:02 ID:P0E
夏休みに入ったある日、遂に俺はメールすることを決意した。
話したいと強く思ったからだ。

8月の午前中。
蝉の声にうんざりしながら、大して勉強していない勉強机に座り、ガラケーを開いた。

 

166: 2016/02/15(月)21:08:21 ID:P0E
すいません。また明日も書きます。

 

168: 2016/02/16(火)00:33:48 ID:rYx
おもしろい。
続き楽しみw

 

 

169: 2016/02/16(火)21:43:59 ID:xmX
>>168
ありがとうございます(‘ω’)ノ

 

170: 2016/02/16(火)21:45:54 ID:xmX
メール画面を開き、何度か文章を書いて消すという作業を繰り返した。
その後、一通のメールを書き終えた。

『久しぶり!1です。キムからメアド教えてもらいました。よろしくお願いします。』
結局シンプルの方がいいと思い、この内容で、送信ボタンを押した。

 

171: 2016/02/16(火)21:46:10 ID:xmX
メールが返ってきたのは、夕方だった。
友達の家から帰り、勉強机に座ると携帯が点滅していた。そして、メールを確認すると、テンプレートのような返信が来ていた。
「1、久しぶりだね!!こちらこそよろしくお願いしますm(__)m」

 

172: 2016/02/16(火)21:46:20 ID:xmX
俺は、すぐにまた返信をした、
『こちらこそ久しぶり!そういえば、部活動は何をしているの?』
「んー何か色々あって、文化部に入ったよー。そっちは?」

 

173: 2016/02/16(火)21:49:24 ID:xmX
こんな感じのやり取り(本当はもっと長かった)を1週間ほど続けた。結衣からの返信はかなり積極的にあったと思う。
一日に3回ほど長文メールのやり取りをした。

 

174: 2016/02/16(火)21:49:45 ID:xmX
そして、メールで何気なく、
『彼氏はいるの?』
「いないよΣ(゚д゚lll)ガーン 彼女できたら教えてね(笑)」
「任せろww」
という具合にしっかり情報も掴むことに成功していた。

ちなみに、当時の俺はかなり女子から人気があったようで、好きだと思ってくれる女の子もちらほらいたらしい。

 

175: 2016/02/16(火)21:49:57 ID:xmX
しかし、昔話に花を咲かせたりしていたが、次第に話すネタがなくなってきた。
そして、結衣もそろそろメールを終わらせたいようだった。
多分、考えていることは同じだったと思う。最初は、お互いかなりの長文を続けていたが、1週間もすると、お互い3・4文になっていた。

一回終わらせようかと思った。メールアドレスは知っているわけだし。。

 

176: 2016/02/16(火)21:50:06 ID:xmX
そう思い、話の終わりとともに結衣とのメールを切った。
これ以降、あることがきっかけで、結衣とは二度とメールをすることはなかった。

 

177: 2016/02/16(火)21:50:18 ID:xmX
学校生活にも慣れ始めた9月の中旬。俺は、次第に結衣にどんな言い訳で次の機会にメールを送ろうか考えていた。
そんなある時、小学生の時から付き合いのある友人『大杉』から飯に誘われた。
その時、結衣の話題が出た。

 

178: 2016/02/16(火)21:50:36 ID:xmX
そして、大杉はこう言った。
「そういえばーこの前聞いたけど、結衣って彼氏できたらしいね。彼氏は村西らしいよ」

 

179: 2016/02/16(火)21:50:47 ID:xmX
絶句した。
危うく飲んでたワンタンスープを落としそうになった。
村西は、同じ中学の同級生だ。さらに、中学生の時にサッカー部で、かなりのイケメンで人気があった奴だ。

 

180: 2016/02/16(火)21:50:57 ID:xmX
まさか同じ中学の同級生と付き合うとは……
単純に信じられなかった。
さらに、村西は、中学1年生の時に俺がいじめられていた時に、いじめている奴らとともに何度か俺をいじめたことがあった。
だから、俺は、どちらかというと、嫌いだった。

 

181: 2016/02/16(火)21:51:10 ID:xmX
誰から聞いたの?と聞くと、大杉の大親友の奴が、結衣と同じ高校で同じクラスらしく、そこからの情報らしい。

大杉は、まさに美男美女カップルだよなとしみじみと言った。
俺は本当だよな、いいカップルだよなと心にもないことを言った。

 

182: 2016/02/16(火)21:51:21 ID:xmX
大杉との飯を適当に切り上げ、家に帰った。

 

183: 2016/02/16(火)21:51:31 ID:xmX
家に帰ると、すぐに自室にこもり、勉強机の椅子に静かに座った。
自分がここまで冷静になっていることに驚いた。
単純に現実を受け入れられていなかった。

 

184: 2016/02/16(火)21:51:44 ID:xmX
しかし、

そういえば、この机で初めて結衣にメール書いたんだっけか。。。

そう思うと、自分が本当に結衣のことが好きだったんだなと気づいた。

 

185: 2016/02/16(火)21:52:10 ID:xmX
そして、

どうしてあんな奴なんかと付き合ったんだろうなという怒りや悲しみ、くやしさがこみあげてきた。
気がつくと、目には涙が溢れていた。

 

186: 2016/02/16(火)21:52:21 ID:xmX
自分の拳を強く握りしめながら、自分の中にある様々な気持ちを感じながら、机の前で嗚咽した。

涙は、何度も拭いても拭いきれず、溢れ出た。

 

187: 2016/02/16(火)21:52:35 ID:xmX
泣き終わり、火照った顔を冷まそうと、ベランダに出た。
すると、雲一つない綺麗な夜空があった。

星のまたたきを見ながら、もう何もかもどうでもいいやと心底思った。

 

188: 2016/02/16(火)21:52:42 ID:xmX
~高校生編完~

 

189: 2016/02/16(火)22:49:44 ID:Yu3
おぉ…続き待ってるぞ

 

 

192: 2016/02/17(水)20:03:56 ID:LYr
>>189
今日で完結できたらなと思います。

 

190: 2016/02/17(水)01:44:18 ID:hB2
ちょと、ものたりない感じだったけど、
続き楽しみw
どうしてあんなやつと・・・というところ
もっと、表現して欲しいところw

 

 

192: 2016/02/17(水)20:03:56 ID:LYr
>>190
いろんな気持ちが混ざっていたんですが、絶望の色が濃かったんですよねw

 

191: 2016/02/17(水)03:04:50 ID:IiK
きついな……よりにもよってそんなのと付き合ってしまうなんてな。結衣はその事知っているんだろうか。そして間違いなく貫通済みである

 

 

192: 2016/02/17(水)20:03:56 ID:LYr
>>191
女の子は高校生でそういうのは終わっていると聞くしねww

 

193: 2016/02/17(水)20:04:45 ID:LYr
その日は、いつもと少し違った。

2月というのに、まるで春のような気候だった。気温も、4月並みだと天気予報で言っていた。
平日の10時。
俺は、島田と遊びに行くために、待ち合わせ場所に向かった。

 

194: 2016/02/17(水)20:05:00 ID:LYr
待ち合わせ場所に着くと、島田は、まだ来ていなかった。
約束の時間は10時。
時計で時間を確認すると、現在の時刻は9時50分。

 

195: 2016/02/17(水)20:05:17 ID:LYr
まだ時間はあるなと思い、携帯でもいじろうと、手持ちのバッグに手を入れた。

しかし、携帯はなかった。
まさか忘れた?

今度は、バッグの中を目で見て、確認するが携帯はなかった。

 

196: 2016/02/17(水)20:05:29 ID:LYr
やっちったな。
そう思い、すぐに来た道を戻った。

しかし、すぐに信号機に引っかかってしまった。

 

197: 2016/02/17(水)20:05:41 ID:LYr
俺は自転車に乗りながら、信号機の色が変わるのを待っていた。
だが、田舎の平日なため、通る車などほぼいない。

通っても問題はないだろうと思い、信号機を無視して渡った。

 

198: 2016/02/17(水)20:05:59 ID:LYr
信号機をちょうど渡り終えた時、
俺と同じく、信号機を待っていたであろう女の子に、1!と声をかけられた。

なんだろうと振り向くと、俺が昔諦めた女の子がそこにいた。

今日は、やっぱり違うわ。
そう思った。

 

199: 2016/02/17(水)20:06:11 ID:LYr
~暇だから俺の7年間の片思いを書く 完結編~

 

202: 2016/02/17(水)21:09:54 ID:LYr
大学1年生としての授業も終わり、彼女も出来ぬまま、春休みに入った2月。
俺は実家にいた。

もう結衣のことなどほとんど忘れていた。
高2の最初までは引きずってのだが、時間が、そんな俺の気持ちを解決をしてくれた。
しかし、現在まで小さなしこりはあった。

 

203: 2016/02/17(水)21:10:16 ID:LYr
結衣との最後の絡みは、高2の時に友達との罰ゲームでいたずら電話をかけたことだろうか。
もちろん出なかったのだが。
それ以降は、何の連絡もしなかったし、来なかった。

それなのに………

 

204: 2016/02/17(水)21:10:27 ID:LYr
今日、何で会ってしまったのだろうかと思った。

携帯を忘れなければ良かったと心底思った。

 

205: 2016/02/17(水)21:10:47 ID:LYr
今日の昼間に結衣と会ってしまったことは、俺の中に大きな反響を呼んだ。
昼間会った時に、お互い久しぶりだねしか言わなかった。
というか、俺が有無を言わせず、立ち去った。

 

206: 2016/02/17(水)21:11:03 ID:LYr
しかし、夜に家に帰ってきたら、溢れ出る気持ちを抑えることができなかった。
連絡を取ろうと思い、SNSで連絡を取ろうとした。
メールはアドレスが変わっている可能性もあるだろうし、ラインは知らなかった。

 

207: 2016/02/17(水)21:11:20 ID:LYr
ツイッターは相互フォローだったため、俺はDM(ダイレクトメッセージ)を送った。
夜も更けた10時。

 

208: 2016/02/17(水)21:11:39 ID:LYr
そして、こう書いた。
『もし会ったら、言おうと思っていたんだけど、高校生の時に悪戯電話してごめんね』
実は、罰ゲームで電話を掛けた後、謝っていなかった。

 

209: 2016/02/17(水)21:11:51 ID:LYr
すぐに返信が返ってきた。

「別に気にしていないですww」

高校生の時のような興奮は、向こうにはないようだった。

 

210: 2016/02/17(水)21:12:21 ID:LYr
それから俺は、また昔のできごとの話をした。時間を共有したかった。
小学生の頃の思い出を引っ張り出したりした。

そうすると、向こうも乗り気になってきたようだった。
「なっつかしいねwwww」と書いてきた。
段々と文章も長くなってきた。

 

211: 2016/02/17(水)21:12:33 ID:LYr
それと同時に、自分は何をやっているんだろうと思った。

何がしたいんだろう?こんなやりとりをして、何をしていたいんだろうと思った。
まだ好きなのかなと自問自答をした。

 

212: 2016/02/17(水)21:12:45 ID:LYr
そんな自分の気持ちも明確にわからないまま、毎日一回は、メッセージのやり取りをしていた。

連絡を取り合い始めてから5日が経っていた。

 

213: 2016/02/17(水)21:12:57 ID:LYr
そんな頃、

次第に、メッセ―ジのやり取りから垣間見える結衣との時間を感じた。
接し方に困っているような感がひしひしと伝わってきた。

 

214: 2016/02/17(水)21:13:09 ID:LYr
時々敬語になったり、受け身な文章ばかりが目に入った。

長く時間を共有していなかったことだろうなとすぐに思った。

向こうは、もうこちらを見ることが難しくなっている状況を痛感した。

 

215: 2016/02/17(水)21:13:29 ID:LYr
俺の気のせいかもしれなかったが、少なくとも、互いの共有した時間から過ぎた時間の差は、嫌でもわかってしまった。

もうやめようと思った。

限界だった。

自分が辛くなるだけだと思った。

 

216: 2016/02/17(水)21:13:47 ID:LYr
話がひと段落して、次に送るメッセージで終わりにしようと思った。
返事が返ってこようとも返信をしないと。

ふと、ちゃんと、いじめのことを謝っていなかったことを思い出した。
近いことは、言っていたのだがw

 

217: 2016/02/17(水)21:14:00 ID:LYr
しばらく、文章を考えて、メッセージを作っては消したりを繰り返した。

そして、数年前と同じことをしている自分に苦笑いした。

結局、最後に送ったメッセージは、またしてもシンプルだった。

 

218: 2016/02/17(水)21:14:19 ID:LYr
『中一のいじめのこと大竹に言ってくれて、ありがとうね』

次の日の午後にメッセージが、結衣から返ってきた。

「友達だもん♪」

 

219: 2016/02/17(水)21:14:24 ID:LYr
~暇だから俺の7年間の片思いを書く 完~

 

220: 2016/02/17(水)21:18:55 ID:LYr
長い文章を読んでいただき、ありがとうございました。
コメントが書くモチベーションになりました。
これで無事完結です。

見返しても駄文だったなぁと思うとともに、本当に自室で泣いてベランダで星を見たという中2っぷり満載のことが今更恥ずかしく思いました。

 

222: 2016/02/17(水)22:40:02 ID:Yiw
えーやっぱ片思いで終わるんかw

ちょっと幸せを期待してたのになぁ

 

 

225: 2016/02/18(木)19:37:32 ID:83l
>>222
期待に応えられず、すいません

 

223: 2016/02/18(木)07:50:56 ID:kHf
結局西村と続いてるの?

 

 

225: 2016/02/18(木)19:37:32 ID:83l
>>223
村西と続いてるどうかはよくわかりません。
続いているという話は聞きますがw

 

224: 2016/02/18(木)16:09:52 ID:YW1
1に彼女いんの?

 

 

225: 2016/02/18(木)19:37:32 ID:83l
>>224
いませんwww

 

226: 2016/02/18(木)21:15:20 ID:rQG
2ちゃん見てねって送ったら?
いい文章だったよ。
読んだら喜ぶと思う。

 

 

228: 2016/02/20(土)19:46:24 ID:y0b
>>226
さすがにそれは……
いえいえ。こちらこそ読んで下さり、ありがとうございました。

 

227: 2016/02/18(木)21:15:36 ID:rQG
楽しかった。
どうもありがとう。

 




引用元

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