長くなるかも
寂しいから書き込みもどうぞ
年幾つ?
スペックよろ
スペック+包 茎かどうかも答えれ
近畿とだけ
今は39歳
あと包 茎じゃない
俺は会社員、33のときだった
同僚のYが上司の女性Aと結婚することになった
Aは当時44才、とても頼れる上司で、見た目も若く、美人だった
恋愛としてじゃなく、純粋に尊敬していた
仕事もできるし、社員のケアも上手だった
そんなAとYの交際は、みんななんとなく気付いてた
でも二人ともそれを公にするでもなく、サラッとしていて、理想のカップルだった
Yは俺と同じ年だから、そのときAとは11歳差だったけど、お似合いに見えた
二人は結婚してからも仕事してた
Aは事務もやってた
AとYが結婚して1年経ちそうなころ、Yは子供を欲しがった
Aはそのとき45前、月経も上がりかけててそれは無理だった
結婚するということは子供は諦めるということと同義のはずだった
結婚前にAはちゃんと、もう月経もあまり来ないとYに告げていた
そして事の成り行きを俺たちと飲んでるときに愚痴りだした(それで俺はこの話を知ってる)
俺たちは目が点になった、Yの言ってる意味が分からなかったからだ
Aはもう子供は作れないとYにちゃんと言っていたし、それでもいいと言って結婚したのはYだからだ
早ッ
お前がそれでもAさんがいいって言って、結婚まで漕ぎ着けたんだろうが!と言ったら
Yは、子供が出来ないなんて聞いてない!と怒った
なんとYは、月経がこなくなる=子供ができない ということを理解してなかった
個人差あるけど、初潮の早さは全く関係ない
そうか、早いのか、閉経の年齢は母親とAしか知らないから分からなかった
俺たち数人で、Yに妊娠のしくみを教えるはめになった
俺たち「なんで妊娠するんだ?」→Y「それは卵子に精/子がうんぬん~」
「それで受精した卵が着床するから妊娠するんだよな?」→「そりゃそうだろ!」
「月経というのは、妊娠しなかった卵子や着床の膜を排出するから起こるんだ。月経が来ないということは、卵子も着床の膜も、もう出来ないということだそ?」→「え?!あ?!あ?!?!」
こういう話をして、Yは初めて月経が来ない=子供ができない を理解した
でもYがどんな頭をしてたらそうなるのか分からん理解をしてたから、詐欺だとケンカになった訳だった
俺たちはYにドン引きした、そしてAさんが気の毒だという話になった
結果から言うと、その後すぐに二人は離婚した
そして、Aは会社をやめた
理由は親の介護とのことだったけど、なんとなくそれは建前だと皆気付いていた
優秀な人だったので、Aの穴は大きかった
それから少しして、俺はちょっと昇進して店舗が変わった
その年の秋に、Yが出来婚したと前の同僚から聞いた
結婚式には行かなかったけど、お祝いのメールは送った
おめでたいことだけど、Aを尊敬していた俺としては後味が悪かった
それは皆も同じようだった
36の夏、俺はそろそろ結婚しろとうるさい実家に顔を出しに帰った
すると、地元にAがいた
そして、俺が地元の下請けガス会社の娘がAだった
おじさんもおばさんも元気で、Aの退社理由はやはり嘘だったんだとわかった
Aは地元で、会社の親の事務をやっていた
しかし団塊世代の悪いところというか、このおじさんがAが離婚して出戻ったと酒飲み仲間に言っているようで、Aは肩身の狭い思いをしているようだった
ここで、お互いに地元が同じだと初めて知ったんだけど、なんとなくお互い知らない人として接した
お節介というか、ただ俺がAにもう一度会いたかったというかで、俺はAに会いにいった
Aは気まずいだろうに俺のお茶の誘いに応じてくれた
お互いの近況を世間話程度に話して、Aの方からYの話をふってきた
俺はYが再婚して子供を持ったようだと伝えた
Aは「そっか、お父さんになれたんやね」と、怒るでもなく、恨むでもなく小さく祝福した
それから1日空けて、Aをもう一度お茶に誘った
一度目は少しよそよそしかったけど、二度目は普通に友人のようにお茶した
元上司だから変な感じはした
来週また帰ってくるから、そのときまたお茶しようと申し出たら、Aは笑ってオーケーしてくれた
俺はAが好きになっていた
親にはすぐにバレた。結婚しろとうるさいわりに俺が結婚できるとは思ってない親だったから、俺がAを好きでも応援してくれ、弟(俺の2つ下)が結婚してるから孫は気にするな、うまくいくといいな、と言ってくれた
俺の気持ちにもきっと気付いてた
AはYの前にも一度結婚していて、DVで別れていた
Aはバツ2だった
俺はそれでも構わなかった
でも、この関係でも心地よかったから、もう少しこの恋人未満の期間でもいいかと思っていた
肉体関係はないが、映画を観たり、食事したり、デートをよくしていた
Aは閉経間近?というかしてたのかもしれない
更年期障害を患ってた
カッとなって人や物にあたるなんてことはなかったが、いきなり顔が熱くなったり汗がでたり、目眩で具合が悪くなったりすることがあった
一番Aが気にしてたのは、薄毛
俺としては気にならなかったけど、本人は薄くなったし最近よく抜けると言っていた
俺はそれでもAはキレイだと言って、Aは少し照れたりしていた
ホルモン治療は飲める期間が決まっているともAは言っていた
Aと再会して、もう9ヶ月が経とうとしていた
Aと生きていきたい、Aを幸せにしたい、そうはっきり思うようにもなった
俺はAに、結婚を前提に付き合ってくれと告白しようと思っていた
俺と結婚を前提にお付き合いしてください。結婚が重荷になるなら、一緒にいるだけでもいい。年老いてからでも、してもしなくても、共に生きていきたい。俺の隣にいてほしい。
こんなことを書いた手紙をAに送った。あえて手紙で告白するのは、Aの好きな太宰治のマネだった
手紙は翌日くらいに届く、届いたらきっと電話してきてくれるという確信があった
だからこんな回りくどい手紙なんて手段を使ってみた
投函して、おれは浮かれていた
明日または明後日、Aに手紙が届いて、Aはきっと電話してくる、芥川龍之介のマネってことも気付いて、俺にオーケーの電話をしてくれると思ってた
仕事終わりにAから電話があったことに気付いた
13分前だった
いつ電話がきてもいいようにしてたのに気付かなかったから焦った
そしてすぐにかけ直した
Aのお母さん(ガス屋のおばちゃん)だった
Aが子宮筋腫が破裂して危篤とのことだった
俺は貧血で立ってられなくなった
耳鳴りがして、耳だけ遠くにあるような感じがした
電話は聞き取れなかった
すぐに病院に行かないと、と思っても、目を開けてるのに強い光を見たみたいなモヤモヤで見えなかった
間に合わない、間に合わなくなる、と思た
電話で、病院を聞き出した
耳は遠かったけど、何とか分かった
車をぶっ飛ばして地元の病院まで行った
でも、俺は間に合わなかった
それからAのお母さんとお父さんに、もっと早く連絡すればよかった、ごめん、ごめん、と謝られた
子宮筋腫で
俺はAが子宮筋腫を持ってることを知ってた
なにかのときにAがそういった
小さいし、もう月経もない(少ない)し、子供も産まないから心配はないと
定期検診で女性ガンは気をつけないと、とAが言っていたことを知っていた
そして、Aが更年期のホルモン治療をしていたことも
子宮筋腫は、ホルモン治療の女性ホルモン?のせいで再び大きくなったようだった
俺が手紙を投函した日、Aはチ/ツから出血した
閉経前後の不定出血だと思ったAは気にしなかった
でもそれは子宮筋腫の破裂だった
生理の量が多い、とAはお母さんに言ったらしい
そのあとすぐにAは貧血になって、動けなくなったAをお母さんは心配したけどまさかこんなことになっていたとは思わず
処置が遅れたと
Aは出戻りのこともあって、親に俺とのことは詳しく言っていなかった
Aのお母さんお父さんは、今回初めてAが俺と付き合っていた(ような関係)ということを知ったらしい
もう全て終わった後だった
えらいね
ちゃんと来るのは初めてだった
Aの部屋には、俺がプレゼントしたネックレスを入れるだけのケースがあった
これお気に入りやから、これを入れる用のキレイなケースを買ったんよ、とAが言ってたものだった
俺はこれを形見分けとして貰うことになった
その日のうちに形見分けも終わってしまって、全く実感もなかった
Aのお母さんが郵便物をリビングに持ってきた
溜まっていた今日の分の郵便物だ、そのなかに俺の手紙を見つけた
俺は何も言わずにそれだけ抜き取ってしまった
他人事のようだけど、プロポーズというか告白される日に死んでしまうなんて、あんまりな悲劇だと思った
Aの両親に、俺がAに告白しようとしていたことを知らせるべきではないように思って、そうしてしまった
Aの骨も詰めた
ものすごく泣いたし、どうしようもなくなって、生活するのもつらくなって家族にも迷惑かけた
でも実感がない
2年たつけど、手紙は読み直せてない、というより手元にあるけど封も切れてない
手紙をAに投函しないと、電話かかってくるかな、とか考えてしまう
だから今朝も、手紙を送ったらAが返事の電話をかけてくるぞ、って一瞬頭をよぎってしまった
そろそろどうにかしないとな、と思って吐き出すためにスレ立てた
聞いてくれてありがとう
俺の失恋なんて屁でも無かったわ
ありがとう
何度も1さんみたいに吐き出して忘れようとして書いてみるけど
いつも終わりが辛くなってやめてしまうから最後まで書けてすごいなってまず思います
お疲れ様です、つぎは好意のいだける生身の人に吐き出せたらいいですね
私はそうやって想いを薄めてきたかもなので
義父母と面識あったら死に目にも会えたのかもと思うとやるせないね
1がいなければ、ろくでもない男のために
悲しい記憶を胸に死ななきゃならんかったんだ。
きっと1のおかげで満たされた気持ちで天に召されたよ。