10月も後半に入り、急激に冬の寒さが訪れ始めた日本列島。10月19日の東京都内は最高気温12度、最低気温11度という真冬なみの寒さを記録した。
こうした急激な気温の変化に対応できないのは、我々の体調だけではない。服装もまた、冬支度が間に合わずにラインナップを揃えられずにいまだ戸惑っている人が多いのではないだろうか。
事実、10月後半の街中を見てみると、薄着で過ごしたり(例:秋でもTシャツおじさん)、過度に着込んでしまっている中年男性をよく見かける。
そんな中、特に20代の女性たちから、この季節強烈な批判に晒されているファッションがある。それが“ウルトラライトダウンおっさん”である。
“ウルトラライトダウンおっさん”とは、冬のユニクロの定番商品として知られるウルトラライトダウンを着込んでいる40代おじさんのこと。ウルトラライトダウンはジャケットの中のインナーとして着込めるほか、アウトドアなどの舞台ではアウターとして着ることもできる大変便利な代物。10月の気温ならば、Tシャツの上に着るだけで外回りも難なく過ごせる。
◆なぜウルトラライトダウンおっさんは嫌われるのか?
実際に女性たちの声を聞いてみよう。
「10月に着てるのは見ていて暑苦しいのでヤダ。自分はいいのかもしれないけど」(26歳・フリーター・川崎市中原区在住)
「今の季節着ているのは明らかに去年のウルトラライトダウン。急に寒くなって冬服のラインナップが少ないのはわかるけど、ダウンって2月とかじゃん?」(23歳・飲食・世田谷区在住)
「もうウルトラライトダウンを着てるオジサン、新宿に多い気がする。朝方、歌舞伎町のエスパスに並んでるおじさんの4割くらいはウルトラライトダウンを着ていてキモい」(29歳・新宿ゴールデン街勤務・新宿区在住)
「ウルトラライトダウンは確かにあったかい。けど、12月とか、1月とか、もっと冬になってから着るもの。10月は厚手のジャケットとか、トレンチコートとかを着るもの。季節感のない服を見るとこっちまで暑苦しくなってくる」(25歳・不動産・さいたま市岩槻区在住)
「室内では暑いのでTシャツ、外では寒いのでウルトラライトダウン。ファッションのバランスや色合い、素材など、何もかも考慮しないその態度は、限りなく自分の合理性だけを追求した怠惰な男性の姿の象徴だと思う」(24歳・大学院生・文京区在住)
◆「いや、個人の自由じゃん。ほっとけよ」おっさんが必死に反論するも
どうやら、ウルトラライトダウンそれ自体が批判されているわけではなく、その着こなし、さらに10月という季節に着ていることが批判の原因となっているようだ。
むろん、こうした女性たちの批判に対し、ウルトラライトダウンおっさんたちも黙ってはいない。
話を聞いたのは、冬の季節になると10月から4月ごろまで黒のウルトラライトダウンを着続ける、ウルトラライトダウン歴5年の男性記者だ。
「一言で言えば、『いや、個人の自由じゃん。ほっとけよ』と言いたい。別に誰が何を着ようと関係ないし、若者の批判を受けて安易に自分の服装を変えるのがイヤです。そもそも、こうやってSPA!はすぐにおじさん叩きする記事を書きがち。女性たちから我々の服装への批判があるけど、どうせ若者が同じ服装をしても叩かれないでしょう。こういう記事を出すと、Twitterでもおっさんたちから僕のようなコメントがつきますよ」(39歳・フリーライター・杉並区在住)
風邪ひく方が可哀想やろ
これはわかる
自分の為にやってて何が悪いんや
同じ星の別種族だからどうでもいいわ
いい歳したオッサンの服装気にして見たことないわ
お前らそんなにおっさん見てるもんなんか?
俺は見てるぞ👁
ションベン横丁勤務なんやろ
数が多いからやろな
もう着てるんって奴結構おるもん
あれ着てるオッサンはもう人目なんか気にせえへんやろ
まんさん「ユニクロのウルトラライトダウン着てるオッサンは気持ち悪い」www https://t.co/neqeg6Cxgd
— syusendoo (@syusendoo) December 1, 2021