このエントリーをはてなブックマークに追加

借金を抱えた家族が死んでしまった! 借金はどうなるの?

By   2014年8月12日

fc0014

 もしかして借金チャラ? いえいえ、そんなに甘くありません。
「相続」と言う言葉を聞いた事があるかと思いますが、相続とは預貯金や不動産、プラスの財産ばかりではなく、借金等のマイナスの財産も受け継ぐことになるのです。

 じゃあ、死んだ親の借金は子供が必ず払わなくてはいけないのか?連帯保証人になってる訳でないのなら払わなくて済む方法があります。そもそも相続には下記の3つの種類があります。

単純承認

限定承認

相続放棄

単純承認とは

 単純承認とは相続される人の一切の財産を無制限に引き継ぐ方法で、最も一般的な相続の仕方です。この場合は特に特別な手続きを行う必要はありません。

 よって相続開始後3ヶ月以内に他の手続をとらなかった場合には、自動的に単純承認をしたものとみなされます。ただし借金が遺産より多い場合には、自分の財産からも返済しなければなりません。

 また、単純承認の意思が無くても次のような事実があった場合には、単純承認をしたものとみなされる可能性があるので注意して下さい。

(1)遺産の全部または一部を処分したとき。

(2)3ヶ月の期間内に限定承認も相続放棄もしなかったとき。

(3)限定承認や相続放棄をした場合でも、
遺産の全部または一部を隠していたり債権者に隠れて消費したり、
遺産を隠して限定承認の財産目録に記載しなかったとき。

限定承認とは

 限定承認とは「プラスの財産の範囲の中でマイナスの財産を引き継ぐ」という条件付きで相続を承認する方法です。つまり遺産を清算した結果、もし借金だけしか残らないような場合には不足分を支払う必要はなく、逆に借金を支払っても、なお余りが出た場合には、余った財産を受け継ぐことができます。

 遺産がプラスになるかマイナスになるか分からないようなときに有効です。限定承認は相続放棄者を除く他の相続人全員が揃って行わなければなりません。相続人の中で一人でも単純承認をした人がいる場合は、限定承認を選択することはできません。

 限定承認の手続は相続開始を知った時から3ヶ月以内に、
家庭裁判所に限定承認申述書を提出して行います。限定承認手続では相続財産管理人の選任や財産目録の作成、公告手続や債権者への返済など複雑な手続を行わなければなりません。申し立てをする際は事前に弁護士や司法書士などの、専門家に相談した方が良いでしょう。

相続放棄

 相続放棄とは被相続人の財産の全てを放棄し一切の財産を相続しない方法です。亡くなった人の遺産より借金のほうが明らかに多い場合には、この方法を選択しましょう。

 相続を放棄するには相続開始を知ったときより3ヶ月以内に、
家庭裁判所に相続放棄申請書を提出しなければなりません。この申述書が家庭裁判所で正式に受理されると相続放棄の効力が発生します。

 相続放棄の効力が発生すると、その放棄をした相続人は、最初から相続人ではなかったとみなされるので、相続放棄者の子や孫には代襲相続は行われず、遺産は残った相続人で分割することになります。

 相続放棄がいったん受理されると詐欺や脅迫などの特別な理由がない限り、放棄を撤回することはできないので注意して下さい。
第1順位の相続人が相続を放棄した場合は、第2順位または第3順位の相続人が代わって相続人となります。場合によっては相続人になる全ての者が相続放棄をする必要があります。

相続放棄の手続きは個人でも簡単にできます